2016
10.08

『各分野のスペシャリストから見るVRの必然性』ファッションはVRによって、どんな新しい体験に変わるのか? [SENSORSレポ2]

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新旧のファッショントレンドや傾向、ファッションの歴史を背景に各分野のスペシャリストが見据えているVRの必然性とこれからのマストアイテム化への条件を読み解く。

ファッションとVR

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西村 さて、色々質問していいきたいと思うのですが、ファッションは例えば今年のトレンドはコレというだけではなく、VRによって変わってくる事もあるのでしょうか?

鈴木 ファッションという言葉の定義が曖昧ですが、何かと共にあるという事だと思うので、自分が何とどんな世界と共にありたいかという事になるとVRはファッションの一部になりうるという事だと思います。

落合 ファッションも色々あると思うのですが、いわゆるモード系で言ったらVRもモード系であると言えるかもしれません。
それにファッションもVRも生活の一部とすれば、時代を切り取り方とデザインの仕方と大まかに分けた上で考えた方がわかりやすいかもしれませんね。

ゴッドスコーピオン ファッションの世界観を表現したいときに、例えば島を双眼鏡で覗くようなイメージだった場合、VRなら隣のビルに展示して、双眼鏡で覗けば島は再現できたり、宇宙にあるショップをイメージして宇宙の支店にシャトルで向かうというデザイナーの希望を叶える事もできます。

西村 ファッションってカッコよく見せたいとか、美しくなりたいとか、第三者のイメージを意識した要素もあると思うのですが、今後どうなりそうですか?

落合 そもそも最近は第三者視点で服を買うケースが少なくなってきたように思います。
鏡で見た自分は1つの角度からしか見えないので、これからヘッドマウントディスプレイをしてVRやその他アプリが発展してくれば服の選び方も変わってくると思います。

西村 色々伺ってきましたが、素朴な疑問として、なぜVRでないといけないと思いますか?

鈴木 空間で見るという事が一番ですね。
今まで実現する事がハードル高い事もVRであればシチュエーション含めファッションを中心に空間全体を作る事ができる事です。

ゴッドスコーピオン 展示会やショップでも空間で表現していますから、それらもVRで演出できるのであれば、とても期待の高い技術になりますよね。

ファッションという分野から発信するVR技術とは何なのか。
この分野からVR技術をリードする理由と、その先にある展望を語る。

今後ファッション業界で挑戦してみたい事

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西村 デジタルやバーチャルの世界で流行ったものが現実でも流行している時代に突入していますが、今後どんな事を流行らせてみたいですか?

落合 質量と動きの関係を最小限にしてみたいですね。
風で揺れてしまいそうな素材が全然揺れない、熱中症になりそうな暑そうに見える素材だけど実は冷却装置を組み込まれていて涼しいとか。

鈴木 自然な布の動きとかではなくて、実用性が前提ですが画像で見ると重たそうな感じだけど実際着ると軽いみたいな。

八幡 むしろファッションというよりバーチャルの体、体型なのかもしれません。
VRによる自分の理想とした体型含めてファッションとすると体型もデザインできる事になりますから。

西村 今までのトレンドと、これからのファッションの消費の仕方ってどうなっていくと思いますか?

鈴木 ファッションの深いところって新しいものが必ずしも良いわけではないと思うので、それぞれの解釈にはよると思うのですが、多様性そのものがファッションだと思います。

落合 布ってここ2000年位歴史のあるマテリアルであって、VRは研究が始まって数十年なので、布の歴史を塗り替えるほど目覚ましく発展する事はないんじゃないかなって思います。

西村 そうなるとファッションにはメディアリテラシーが必要不可欠であるって事ですかね?

落合 もともとファッション誌含めメディアがないと理想が生まれないし、ドラマや映画を見て、これ欲しいという事にならない。
オートクチュールの時代にはデザインって概念は無かったと思いますから。
そうなると、メディアという考え方もあると思います。

斬新な技術を駆使した世界こそファッションそのものであり、最大限の表現をするツールであるという印象。

また、ファッション業界のみならず、ショールームやカタログという販売戦略はモノを売る事業であれば必要不可欠であり応用できる事になる。

家電や家具であれば、ライフスタイルそのものをVRで空間として活用し、自動車では乗っている風景、アウトドアでは商品の使用しているイメージを店頭で広大な場所に居るイメージを再現できるという訳である。

その中に売り手側の意図や世界観、イメージが存分に伝えられ、買い手側も購入した後の使用しているイメージをつかみやすくなる。

そのイメージは、やはりクリエイターが提案していくべきことであると実感できる。

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