2016
10.07
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『VR×ファッション』ファッションはVRによって、どんな新しい体験に変わるのか? [SENSORSレポ1]

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SENSORS SHIBUYA FASHIONCODE WEEK

8/16(火)@渋谷・FabCafe
デザイナーやモデル、起業家、VRクリエイターまで、ファッション業界のトップランナーが集結するイベント。
この日は「新しいファッション体験 ファッション×VR」と題したトークショーを開催した。
VRの先駆者であるクリエーター、研究者たちが独自の目線でVRの技術をファッションという切り口から経験と将来の展望を語った。

<登壇者>
落合陽一 メディアアーティスト・筑波大学助教
鈴木淳哉 chloma代表・デザイナー
八幡純和 Phychic VR Lab・クリエイディブディレクター
ゴッドスコーピオン Phychic VR Lab渋家 メディアアーティスト

モデレーター
西村真里子 SENSORS.jp編集長/株式会社HEART CATCH代表取締役

司会進行
笹崎里菜 日本テレビアナウンサー

自己紹介、VRとファッションについて

VR(バーチャルリアリティ)というワードが世の中から数多く取り上げられ、技術の発展を続ける昨今、どのようにファッションを通じてVRのポテンシャルを発揮できるのか様々な視点からの展望は大変興味深いところである。

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西村 自己紹介含めてVR(バーチャル・リアリティ)とファッションのマーケットも加えてお願いします。

八幡 元々エンジニアでPhychic VR LabでVRの事業を1年半前位から取り組み始めました。
ファッションデザイナーさんと組んで、VR上で服が見える状態にして、ヴァーチャルでどこまで訴求できるかモノを置かない展示会を実施しました。

西村 ユーザからどんなリアクションありました?

八幡 最初は驚きもあったようですが、どこまで実現性があるか試験的な部分もあったのですが、実際にはユーザさんもリアリティのある感触があったみたいなので、とても手応えのある展示会だったと思います。

西村 同じ会社からもう一人、ゴッドスコーピオンさんより

ゴッドスコーピオン 普段メディアアーティストとしてASEANの企画や文化庁の企画、アートディレクションなど多岐にわたり新しいテクノロジーを駆使して表現したり、元々舞台の演出家に師事していたり、DJ活動のバックグラウンドも様々なポイントで活かしながら活動しています。
今回ファッションとVRというテーマの中で、個人的には服に触れるとそこにはVR上に持たせたストーリーもユーザに伝えられる仕組みが面白いと思っていて、VRの力によってストーリーや風景などの視覚的な情報を増幅させる事によってデザイナーのイメージや意図であったりユーザの着用イメージにもつながるのではないかと思います。

鈴木 実際にファッションブランドを運営しているのですが、日本では2.5次元というジャンルも確立されている中で、アニメゲームも好きで、ファッションも好きで、どちらも両立できるブランドとしてコスプレにはならないスタイルからVRで表現する手法に辿り着きました。
例えば、服でも軽そうに見えたり涼しそうに見えたりする素材も実際は重たく暑かったり。視覚的に左右されている部分さえも覆してしまう可能性が含まれていると思います。
自社ブランドのHPにカタログが載っているのですが、現代の状況をSF的に読替えてキャラクターを作るみたいにデザインしています。

落合 簡単にイメージ物質テクノロジーというものは何だろうという事をメディアアーティストとしての視点含め追求しています。
我々の思い描く物質とイメージは実はかけ離れていたり、物質を変えるためにテクノロジーを駆使する。
モノってどうして光るのか?それはどのように数式で表現できるのか?という事を専門に追求しています。
物質と実質の垣根を研究していくうちにVRのテクノロジーと向き合いテクノロジーも大衆から個々へシフトしていく可能性を研究しています。

自己紹介を兼ねて過去の実績を交えながら現在に至るまで、VRとの出会い、そして独自の価値観を創造している業界屈指の先駆者が集い未来を語り合った。

鈴木氏が語られていた中で、軽そう・涼しそうな服が実際はものすごく重い、すごく重そうな服が実は軽く・涼しいという発想は、バーチャル経験をしているからこその発想で、クリエイターにとって今後の制作に役立つヒントとなる印象を受けた。

ファッションやVRに関わりが薄い印象のエンジニアやDJなど様々な分野で活躍したバックグラウンドを持った登壇者がそれぞれの意見をこれより討論していく。


なお、落合氏のイメージ物質テクノロジーとは、言葉だけでは難しいので、少しどういったものがイメージしやすい動画を紹介しておこう。

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